夏休み

夏休み
スイカを食べてた夏休み、水撒きしたっけ夏休み~
まだまだ梅雨空、ときどき顔を出すお天道さんが嬉しいね。子供の頃夏休みは永遠に続くような気がしていた。朝早く境内に集まって涼しいうちに宿題をやって10時になるのを待ち兼ねて川に走った。でも一週間もすると境内に来るのはリーダーと生真面目な子だけになり、境内はセミの声だけになった。遊ぶのに夢中な子供たちは朝ごはんもそこそこに外に飛び出して行く、今日の遊び相手を家の庭先から大きな声で呼ぶと寝ボケまなこをこすりながら顔を出す。一日中遊びまわった疲れと夜遅くまで起きていたツケが朝にまわっているのだ。朝早く起きた子供は長い竹竿の先に竹の輪を結びつけて軒下や桑の木に張った大きなクモの巣を競って絡め取る。絡め取ったクモの巣で蝉やとんぼを捕まえて遊ぶのだ。とんぼや蝉にとっては命懸けの遊びに飽きてきた頃には10時近くなっていて誘い合いながら堰に急ぐ、堰は田んぼに水を引き込むために川を堰き止めた場所で深いところは3メートルを超えている。川はどこで泳いでもいいわけではなく危険な場所や水の冷たい一日中日陰になっている所は遊泳禁止で、違いは自転車で回って来る監視員が立てた赤い旗と白い旗で分けてあって白い旗が立っていれば10時前でも泳いでいた。しかし皆んな中学生になると旗の色を無視して泳いでいた。
泳ぎまくって唇が紫色になって体が震えてくると上級生がもう上がれと注意して川原にひきあげてくれた。川原の石は焼けるように熱くなっていて冷え切った体を急速に温めてくれた。
午後は川を遡りながらオイカワを掴まえたり鮎を追いかけた。オイカワの雄はピンクや赤、青など虹色めいた魚で、魚なのに泳ぎが苦手らしく10メートルも追い続けると石の下に隠れるので掴まえやすかったが清流の魚らしく直ぐに弱まり死んでしまうかぼそい魚だった。
野いちご、スモモ、バダンキョ、桑の実…微かに甘かったり、酸っぱかったり、背中の皮が2回もむけてお盆が過ぎて秋風が吹き始めてもまだ夏休み。
草いきれ、夕暮れの匂い、一陣の風……そして
ひまわり、夕立…蝉の声
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