蝉の声


暑いくらいの上天気が続いて少しずつ散歩にも出るようになりました。7ヶ月も部屋に閉じこもりをしていたので見慣れた散歩コースの風景が変わっていて驚きました。元気な子供達の姿が消えてオシャレな家に変わったり、お婆さんの処が更地になったり一番驚いたのは私の周りで唯一夏を感じることのできた場所がなくなってしまったことです。そこはバイパスと駅前からの広い道を作る際に取り残されたと思われる狭い三角の土地で大きな木が数本立ち蔦が生い茂り鬱蒼としていました。私の住んでいる処は年を追うごとにトンボもあまり見かけなくなってきて蝉は近くの校庭や公園でも聞けなくなりました。ところが去年この取り残された土地の脇を通ると車の騒音を物ともせずに恋歌を奏でる蝉たちがいたのです。それから何度か癒されに行きました。木立の作る日陰で行き交う車の起こす風が涼しく気持ちよくお気に入りの場所だったのですが先日行ってみたら家が3棟建っていました。車の騒音に負けずに恋歌を奏で運良く功をそうして繋いだ命ももう輝くことはありませんコンクリートの蓋をされた大地は生命を育むことも天の恵みを受け入れることもなくなりました……残念です。
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