おわり


川面に影を落としていた大きな胡桃の木、カブトムシをはじめ虫たちの社交場だったでっかい皀莢の木も枝が重なり隧道のようになっていて雨宿りをした李の木も消えてしまった。行きも帰りも人影を見かけず気配すら感じられず聞こえるのは川の音と遠くから聞こえる犬の鳴き声だけです。諦めと寂しさの入り混じった気持ちで戻ると住んでる人には申し訳ないがこんな何もない廃村みたいな処に何の感慨もない若者たちが帰りのコースが決まりましたと外に出て来た。おぢさんはすぐに車に乗ってしまったのでそのままトナリのシンジ君と皆んなで「ハイ、チーズ」
帰りはバイパスを通らず中坊の頃流した町中を抜けたのですがあんなに賑わっていた通りは人影が無く、開いている店も見当たらず車数台とすれちがっただけでした。バイパスを造れば町が廃れるのは当然知っているはずなのにね?それでも町の外れの端っこの物産館でいつもお世話になっている人たちにお土産を買おうと寄ったのですが変わりばえのしない物しかなく本当に何もないんだとため息がでました。
兄の自転車の後ろに乗って走った道を通り、隣町に入り、すぐ上の兄と行った映画館のあった前を抜けて小学校の前の急な坂を登りきると右側に広い道路ができていてそこから温泉があるという道の駅に向かって車は進みます。
まだ新しさの残る道はまるでといってもいいほどに車が見あたりません。夏を思わせるようなじりじりとした日差しを浴びながらガードレール沿いに列なり手招きをする芒に誘われて道の駅に着きました。人はたくさんいましたが何をするでも無く百はラクに入る食堂はいっぱいなので旅といったら温泉と揺るぎのない若者たちは風呂に行きおぢさんはえむくんと地場産品でも買おうかと狭い通路を強引に店に入ったが珍しい物も無く人が多いので早々に店を出ました。驚いたのはおぢさんが好きでわざわざ石川県から送ってもらっている「麦とろ麺」が地場産品として売っていたのです。山梨県産?と思ってましたが何処にでもあるのでしょうか??でも蕎麦でもなく饂飩とも言えないこの麺は美味いですよ…風呂上がりの4人と合流して遅い昼食をすまして明るいうちに仙台に帰り着きました。
こんなおぢさんに付き合ってくれた5人のみなさんありがとうございました。
家族サービスや連休を有意義に過ごす計画もあっただろうにすみませんでした。
本当は今回の旅の主役だったはずのけい君、赴き先の新天地での活躍を期待しています。もしももしも機会があったらこの旅のやり直しをしましょう。しっかり予定を立てて、グルメ有り温泉有り、絶景有りの旅を7人で…ね。
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コメント

ご無沙汰しています。

岩手の旅の記事、読ませてもらいました。
活気のある観光地とそれが失われた限界集落の対照的な様子が、やりきれない気分にさせてくれました。

今回は予定が合わず、申し訳ありませんでした。
今度はぜひ同行させてください。

追伸:来週編集の雲霞に、静岡からの原稿を投稿させてもらいます。

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